江戸時代が進んで随分平和になった頃に築かれた丸亀城が、高石垣など妙に戦闘を意識した造りになっているのは、瀬戸内に潜むキリシタンを警戒していたからと考えられています。一見小振りで可愛らしい天守も、実はかなり強力です。一階北側の石落とし、防御と射撃に適した格子窓の他に、薄い壁を突き破ると狭間になる隠し狭間を装備。またユニークなのは長押の下が盛り上がって厚くなっている内壁です。これは太鼓壁と呼ばれており、砲撃にも耐えられるように壁の内部に瓦などを詰めて強度を高めています。