どうも! 当サイト管理人の犬彦です。
お城を扱うサイトでよくやっている定番企画といえば、天守の高さランキングですよね。しかし建物のみの高さなのか、建物+天守台なのか、標高なのか、はっきりしなくてモヤモヤした経験、ありませんか? ということでモチ化天守達と共に、この3部門でランク付けしてみましょう。日本の天守すべてとなると大変ですので、現存12天守のみでご勘弁を。
天守の高さといえば、建物のみの高さを指すことが多いようです。 他のサイトでもよく見かけますので、当サイトで取り上げる必要もない気もしますが、 取り敢えず基本ということで、おさらい気分でいきましょう。
そりゃそうでしょう。何の意外性もありません。
日本で一番有名な城は、最も高い現存天守を有しています。
そりゃそうでしょう。これも何の意外性もありません。
姫路城天守と比べて平側がスマートですので、 すっごい高そうに感じるのですが、私だけでしょうか?
そりゃそうでしょう。これもまた何の意外性もありません。
松江城天守って、どっしりしていますよね。 ラスボスのような佇まいがあります。って、結構勝手なこと書いてますが。
以下十一位まで。
四位|伊予松山城(約20m)
五位|犬山城(約19m)
六位|高知城(約18.5m)
七位|宇和島城(約15.7m)
八位|彦根城(約15.5m)
九位|丸亀城(約14.5m)
十位|弘前城(約14.4m)
十一位|丸岡城(約13m)
メートル以下は四捨五入すると記していましたが、五位・六位、七位・八位、九位・十位が僅差だったので、六位~十位は少数第一位まで記しました。
四重天守の高知城が三重天守の松山城や犬山城より低いのは、意外ですよね。 また七位から十位までの差が2mないので、高さがほぼ変わらないと言ってもいいでしょう。
残念ながら、これもまた予想通りです。
誤解を恐れず正直に記しますが、小さすぎて、何といいますか……、天守感がないんですよね。
建物だけで天守の高さを決めてしまうのは、ちょっと納得いかないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 だって私達が天守をイメージする時、天守台を抜きますか? ということで、実際の感覚により近い、建物+天守台での高さランキングを発表しましょう。
天守台を含めても、その地位は揺るがない圧倒的強者でございます
ちなみに天守台の高さは15mで、現存天守で唯一10m越えを果たしています。
姫路城には及ばないものの、約8mという立派な天守台を誇り、建物のみ部門から1ランクアップ!
まさかまさかの1ランクダウン。
約4メートルという意外と低い天守台で、これより高い天守台を持つ現存天守は結構あります。
以下十一位まで。
四位|伊予松山城(約28m、+約8m)
五位|犬山城(約24m、+約5m)
六位|彦根城(約21m、+約5m)
七位|宇和島城(約20m、+約4m)
八位|丸岡城(約18.7m、建:約12.5m+台:約6.2m)
九位|高知城(約18.5m)
十位|弘前城(約16m、+約2m)
十一位|丸亀城(約15m)
八位・九位が僅差だったので、丸岡城の高さを少数第一位までで計算し直しました。
建物のみ部門がブービーだった丸岡城が、八位にジャンプアップ。 一方天守台の高さを加えられない高知城と丸亀城には厳しい結果に。 弘前城の天守台の高さは調べられなかったのですが、サイト管理人が目測で2mくらいかなと勝手に判断しました。 まあ、多少違っていたとしても十位と十一位が入れ替わるくらいでしょう。
天守台を加えても丸亀城に追いつけず、またもや最下位という結果に。
しかしこのままでは終れない! 次はいよいよ備中松山城の前評判が高い標高部門ですよ。
高さの本質とは何だ? それは標高だ! そう考えている貴方、おまたせしました。天守の真の高さを決める標高部門でございます。 ちなみに標高は、東京湾の平均海面を0mとして計測する高さだそうです。
一位は何と松本城天守! 意外でしたね。
松本城は平城なのですが、城郭がある松本盆地自体が日本アルプスの中にあるため、標高がべらぼうに高くなるわけです。
備中松山城天守が一位だと思った方も多いのではないでしょうか。 城郭の最低地点から計測した、純粋な城郭の高さならもちろんダントツの一位なのですが。 まさか唯一の山城が平城に負けるとは……。
備中じゃない方の松山城も見事に三位に。「松」の漢字が入る城が一位から三位を独占です(だからどうした!)。
松山城のある勝山は標高132mですから、山城に近い雰囲気がありますよね。
以下十一位まで。
四位|彦根城(約157m、+約136m)
五位|犬山城(約104m、+約80m)
六位|宇和島城(約94m、+約74m)
七位|姫路城(約93m、+約46m)
八位|丸亀城(約81m、+約66m)
九位|弘前城(約62m、+約46m)
十位|高知城(約61m、+約42m)
十一位|松江城(約59m、+約29m)
建物のみ部門、建物+天守台部門でトップ3を守っていた松江城がまさかの十一位。 まあ、宍道湖に程近いところにあるわけですから、仕方ないですよね。
高さランキング全体を通して丸岡城は苦戦していました。 もっとも、高さで天守の価値が決まるわけではありません。 見方を変えれば、高低差の少ない丸岡城は、それだけ観光しやすいとも言えるのですから。