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弘前洋館饅頭
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弘前洋館饅頭ー麗しき弘前の洋館をまんじゅう化してご紹介いたします


どうも! 当サイト管理人の犬彦です。

弘前の観光地といえば、現存天守がカッコいい弘前城が真っ先に思い浮かびますよね。しかし実は、オシャレでロマンチックな洋館が数多く残る町としても有名なのです。今回はそんな洋館を幾つかご紹介します。

※ 小ネタで解説しております
弘前は洋館の町

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旧弘前市立図書館


旧弘前市立図書館
写真元|いいかも!!弘前~弘前シティプロモーションサイト~

弘前の洋館を代表する建物といえば、やっぱり旧弘前市立図書館ですよね。 レンガ色の屋根が渋い八角形の双塔が印象的です。

1906年(明治39年)に日露戦勝記念として堀江佐吉や齋藤主らによって建てられ、1931年(昭和6年)まで市立図書館として使われてきました。 その後は市内の別地に移築され、賃貸アパートとして利用されていた時期も。 1989年(平成元年)に市制百年記念施設として、現在地に復元されました。

木造モルタル3階建てで、洋風のルネサンス様式を基調としていますが、 外壁が漆喰塗りだったり、寺院建築によく見られる木鼻(部材が柱から突き出した構造形状)があったりと、随所に和のテイストも取り入れられています。 採光のために多数の窓が配置されており、非常に明るい屋内空間が特徴的です。 1階は旧図書館の形態をそのまま復元されており、当時の関連資料も展示されています。 2階では地方出版物・同人誌の紹介の他、ビデオによる文学碑めぐりコーナーなどがあります。

1993年(平成5年)県重宝に指定。2019年(平成3年)歴史的風致形成建造物に指定。


弘前市下白銀町2-1 グーグルマップ

時間|9:00~17:00

休日|12月29~1月3日

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旧東奥義塾外人教師館


旧東奥義塾外人教師館
写真元|いいかも!!弘前~弘前シティプロモーションサイト~

旧弘前市立図書館の東側に、下見板張りのホワイトと窓枠などのオリーブグリーンのコントラストが美しい木造二階の建物があります。 江戸時代にあった藩校「稽古館」を前身とする東奥義塾は、菊池九朗らによって1872年(明治5年)に県内初の私学校として創立されました。 英語を主体とした教育の実現のため、数多くの外国人教師を招き入れており、彼らの住居として1890年(明治23年)に外人教師館が建築されました。 初代は火災によって焼失したものの、1901年(明治34年)に二代目が再建され、それが現在も残っています。

赤いトラス構造の屋根、イギリス積みの煉瓦基礎、煙突、ベイウインドウ(張り出し窓)など。外観だけでもレトロなオシャレが満載ですが、中に入るとさらにウットリ。 書斎・寝室・子供部屋などにあるアンティークな家具や調度品が、当時の生活感や情緒をそのまま伝えています。 一階には喫茶室があり、その雰囲気を存分に堪能しながらコーヒーやアップルパイなどが楽しめます。

1988年(昭和63年)東奥義塾の校舎移転に伴い弘前市に寄贈。1990年(平成2年)市制百周年を機に大規模修理。1993年(平成5年)県重宝に指定。


弘前市下白銀町2-1 グーグルマップ

時間|9:00~18:00

休日|年末年始

喫茶
salon de cafe ange|9:30~18:00(ラストオーダーは17:30)

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藤田記念庭園洋館


藤田記念庭園洋館
@ぶらいあんと様撮影|写真AC

日本商工会議所の初代会頭を務めた明治大正時代の大物財界人・藤田謙一は、1919年(大正8年)に故郷・弘前に自らの別邸として巨大な庭園を造らせました。 園内にある様々な建物の中で、とりわけ目を引くのは、やはりシックなグレーの外壁を持つ洋館ですね。 旧弘前市立図書館等を設計した名棟梁・堀江佐吉の技を受け継いだ息子達によって建設されました。

木造モルタル2階建てで、赤い鉄板葺きの屋根を持つ八角形の塔と、玄関先まで反りを付けて下ろされたドーマー(屋根から突き出した窓)付きの袴腰屋根が特徴的です。 屋内ももちろん豪華で、大理石製のマントルピース(暖炉を囲む装飾)、鳥をモチーフにしたステンドグラス、ベイウインドウ(張り出し窓)など、大物財界人に相応しい格式を備えています。

ちなみに石塚千尋作のマンガ『ふらいんぐうぃっち』に登場する喫茶店『コンクルシオ』は、洋館内で営業している『大正浪漫喫茶室』がモデルとなっています。 タイル床のオシャレなサンルームで、優雅なティータイムを過ごしてみるのは如何?

館内のホールや会議室の貸し出しも行っています。

1987年(昭和62年)市制百周年記念事業の一環として市が園内全体を買収・復元整備。1991年(平成3年)藤田記念庭園として開園。


弘前市下白銀町8-1 グーグルマップ

時間|9:00~17:00(園内。入園は16:30まで)

休日|年中無休(洋館)

喫茶
大正浪漫喫茶室|9:30~16:30(ラストオーダーは16:00)

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青森銀行記念館


青森銀行記念館
写真元|いいかも!!弘前~弘前シティプロモーションサイト~

木造2階のこの建物は、第五十九銀行の本店として1904年(明治37年)に完成しました。 建材には青森産のケヤキやヒバが使われています。左右均等の重厚かつ豪華なルネサンス風洋式建築ですが、外壁は瓦の下地に漆喰を塗籠めるという、まるで伝統的な土蔵のような構造をしています。

設計・施工の一切を仕切ったのは、弘前が生んだ名棟梁・堀江佐吉。総工費は当時では破格の67000円。 コストを気にせず自らの技量を思う存分発揮して、唯一無二の和洋折衷建築を作り上げたとも言え、堀江佐吉の最高傑作と評価する者も少なくありません。 1965年(昭和40年)第五十九銀行を引き継いだ青森銀行の弘前支店の新築に伴って取り壊される予定でしたが、地元住民の希望によって一転保存されることになりました。 1967年(昭和42年)青森銀行記念館として一般公開。 その際、曳家によって建物まるごと90度回転させ、さらに50メートル先の現在地まで移動させたとのことです。

外観・内装共、見どころの多い建物ですが、その中でもおすすめは2階格天井の金唐革紙です。 金唐革紙は和紙に金箔・銀箔・錫箔などを貼った上で凹凸文様と打ち出し、彩色を施すという難易度の高い伝統工芸で、明治中期には一度技術継承が途絶えてしまったほどです。 金唐革紙が現存している建築物は国内にほとんど残っていませんので、見逃すことはできませんよね。

1972年(昭和47年)国重要文化財に指定。


弘前市元長町26 グーグルマップ

時間|9:30~16:30(弘前さくらまつり、弘前ねぷたまつり、弘前城雪燈篭まつり期間中は18:00まで)

休日|火曜日(弘前さくらまつり、弘前ねぷたまつり、弘前城菊と紅葉まつり、弘前城雪燈篭まつり期間中は開館)。12月29日~1月3日。

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旧第八師団長官舎


旧第八師団長官舎
ジュンP様撮影|写真AC

木製フレームを意図的に外に露出させるハーフティンバー風の木造平屋建ての洋館で、フレーム間に塗り込まれたモルタルのグレーが渋くてカッコいいですよね。 内装も大正時代のレトロな雰囲気を色濃く残しており、とってもオシャレです。

1917年(大正6年)に第八師団長官舎として建設されました。 設計は堀江佐吉の長男・彦三郎。 第二次大戦後に米軍進駐部隊の司令官舎となり、1951年(昭和26年)には市に払い下げられ、市長公舎となりました。 1958年(昭和33年)市庁舎本館の建設に伴い、建物の三分の二が解体されてしまい、残りは敷地内南西部に曳家で移動させられました。 2012年(平成24年)建物の保存修理に合わせて、再び曳家で多くの人の目に止まりやすい現在地に移動。 現在はスターバックスコーヒー弘前公園前店として営業しています。

2003年(平成15年)国の登録有形文化財。 2008年(平成20年)弘前市の「趣のある建物」に指定。 2014年(平成26年)景観重要建造物に指定。 2019年(平成31年)歴史的風致形成建造物に指定。


弘前市上白銀町1-1 グーグルマップ

喫茶
スターバックスコーヒー弘前公園店|7:00~21:00。不定休

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百石町展示館


百石町展示館
写真元|いいかも!!弘前~弘前シティプロモーションサイト~

旧青森銀行津軽支店。 煉瓦積みの腰壁と白漆喰のコントラストが美しいこの建物、弘前市内に現存する洋風建築の中で最も古く、1883年(明治16年)に「角三」宮本呉服店の店舗として建てられたのが始まりです。 1917年(大正6年)津軽銀行(昭和18年に青森銀行に合併)が買収。それから1998年(平成10年)まで銀行店舗として営業してきました。 呉服店舗から銀行店舗へのリニューアルが必要最低限だったことで、呉服店舗だった頃の名残が今でも見られます。来訪の際は是非探してみましょう。

2001年(平成13年)に弘前市に寄贈され、2002年(平成14年)市の有形文化財に指定。 2004年(平成16年)に現在のような展示施設となり、美術・工芸展やコンサートなどが随時開催されています。 館内には喫茶店『コトリcafe』があり、観賞の合間に優雅なティータイムを満喫できます。


弘前市百石町3-2 グーグルマップ

時間|9:00~20:00(弘前ねぷたまつり、百石町夜店まつり期間中は21:00まで)

休日|12月29日~1月3日

喫茶
コトリcafe|平日11:00~16:00(ラストオーダーは15:00)。土日11:00~17:00(ラストオーダーは16:00)。月曜日定休

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日本基督教団弘前教会


日本基督教団弘前教会
写真元|青森県観光情報サイト

弘前藩の藩校を前身とする東奥義塾の初代塾長・本多庸一は、1874年(明治7年)にジョン・イング宣教師を英語教師として招聘しました。 ちなみにジョン・イングはリンゴを初めて弘前に伝えたことでも知られています。 1875年(明治5年)ジョン・イングや本多庸一が中心となって結成されたのが、東北初のプロテスタント教会・弘前公会であり、それが後に弘前教会となります。

教会堂は1906年(明治39年)に完成した三度目のものが現存しています。 設計はクリスチャン棟梁の櫻庭駒五郎、施工は堀江佐吉の四男・齋藤伊三郎。 木造にしては珍しい双塔ゴシック様式の建築物で、パリのノートルダム聖堂を参考にしたと言われています。 シンプルでありながら洗練されたそのデザインは、崇高なる信仰空間を演出しており、訪れた者の心を癒してくれます。

内部は和洋折衷が特徴的で、一階にはふすまの仕切りがあり、二階には30畳の和室があります。 残念ながら二階は見学できませんが、一階なら礼拝と定例集会以外で開館している時なら見学ができます(基本的には火・木・金曜日の日直担当者のいる10時から12時まで)。 また礼拝には誰でも参加できます。

1993年(平成5年)県重宝に指定。


弘前市元寺町48 グーグルマップ

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カトリック弘前教会


カトリック弘前教会
写真元|弘前観光コンベンション協会

1874年(明治7年)に布教が始まったとされる弘前カトリックの中心といえば、尖塔がチャーミングなこの建物。 1910年(明治43年)に建てられたロマネスク様式の木造モルタル塗りの聖堂で、施工したのは堀江佐吉の弟でクリスチャンの横山常吉です。

聖堂内は、ミサの時間以外は観光客に終日開放されています。 特に有名なのが、高さ8メートルにも及ぶゴシック様式の祭壇で、元々はオランダ・アムステルダムの聖トマス教会にあったものです。 建築家イ・ア・オールによって1866年に完成。ベルギー・アントワープの展覧会では最優秀賞を受賞したほどの傑作です。 1939年(昭和14年)に当教会に譲渡されました。

2008年(平成20年)当教会が「趣のある建物」に指定されています。


弘前市百石町小路20 グーグルマップ

時間|8:00~18:00(冬期は日没まで)

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日本聖公会弘前昇天教会


日本聖公会弘前昇天教会
これこれ様撮影|写真AC

イングランド国教会を源流とするプロテスタント系キリスト教共同体・聖公会。 1887年(明治20年)に日本聖公会が発足すると、その宣教は着実に東北にも広がっていきました。 1896年(明治)には弘前に最初の講義所が設置され、1900年(明治33年)には現在地に最初の教会堂が建てられ、翌年弘前昇天教会と名付けられました。

現在の建物は1921年(大正10年)に完成したもので、1993年(平成5年)には県重宝に指定されています。 イギリス積み煉瓦によるゴシック様式の平屋建てで、見学は外観のみですが、それでもその建築美を存分に味わえます。 また毎週日曜日の10:30から礼拝、第三日曜日の9:30から日曜学校が行われており、誰でも参加できます。


弘前市山道町7-1 グーグルマップ

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弘前れんが倉庫美術館


弘前れんが倉庫美術館
写真元|青森県観光情報サイト

元々は酒造工場だった建物で、明治・大正期に日本酒の製造で成功した弘前の実業家・福島藤助によって1907年(明治40年)から1923年(大正12年)に建てられました。 藤助の死後、経営権は吉井勇に引き継がれ、1954年(昭和29年)朝日シードル株式会社弘前工場として、弘前の名産・りんごを生かしたシードル(りんごの発泡酒)を製造するようになりました。 酒造工場としての役割を終えた後も、建物の保存と再生利用の声が強く、 2002年(平成14年)・2005年(平成17年)・2006年(平成18年)の三度にわたる奈良美智の展覧会が、美術館転換へのきっかけとなります。 2020年(平成22年)に建築家・田根剛によって改修、現在は奈良美智をはじめとして国内外の現代美術作家の作品を数多く収蔵する美術館となっています。

その建築美も魅力的で、「シードルゴールド」に輝くチタン材の屋根、「弘前積み煉瓦工法」によって独特のアーチを描くエントランス、酒造工場時代の面影を残すコールタールの黒壁など、見どころ満載です。 カフェ&ショップが隣接しており、弘前産シードルの飲み比べもできますよ。


弘前市吉野町2-1 グーグルマップ

時間|3月ー11月⇒9:00~17:00、12月ー2月⇒9:30~17:00

休日|火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始

喫茶
cafe & shop BRICK|9:30~17:30(ラストオーダーは16:30)

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旧弘前偕行社


旧弘前偕行社
写真元|弘前観光コンベンション協会

弘前偕行社は旧陸軍第八師団将校の修養・親睦・軍事研究を目的とした団体で、その拠点となるこの建物は1907年(明治40年)に建てられました。 名棟梁・堀江佐吉が関わった最後の建築としても知られています。 第二次大戦後に偕行社が一旦解散させられると、弘前厚生学院によって所有・利用されるようになりました。 1980年(昭和55年)弘前厚生学院記念館として一般公開。 2025年(令和7年)弘前厚生学院が閉校となり、現在は弘前市が所有しています。

ルネサンス風様式の木造平屋の建物で、大規模ですが細部まで洗練されたデザインが魅力です。 装飾性が豊かなのですが、かといって派手ではなく、どこを取ってもセンスがいいんですね。 よく知られているのが、玄関ポーチにある蜂のレリーフです。第八師団の八と蜂がかかっているわけです。

2000年(平成12年)県重宝に指定。2001年(平成13年)国重要文化財に指定。


弘前市御幸町8ー10 グーグルマップ

時間|9:30~16:30(弘前さくらまつり、弘前ねぷたまつり、弘前城雪燈篭まつり期間中は18:00まで)

休日|火曜日(弘前さくらまつり、弘前ねぷたまつり、弘前城菊と紅葉まつり、弘前城雪燈篭まつり期間中は開館)。12月29日~1月3日。

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弘前城・岩木山・りんご・最勝寺
撮影者|(左上)おかぱー様(右上)穂積祐様(左下)ミフィコ様(右下)これこれ様|写真AC

さて、ここまで弘前の洋館を紹介してきましたが、ウェブサイトだけでは物足りないですよね。 スマホやパソコンの小さい画像で見ると、実際に現地に行って本物を目の当たりにするのとでは、やはり感動のレベルが違います。 それにもちろん、弘前の魅力は洋館だけではありません。 現存天守の残る城、雄大な津軽富士、名産のりんご、東北一の美塔……、挙げていけばキリがありません。 さあ思い立ったが吉日! 貴方も美しきみちのくの城下町・弘前を訪れてみませんか。

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弘前洋館饅頭のマップ風イラストを作りました。 左上の緑色部分を弘前公園に見立てて各洋館をざっくりと配置していますが、地図の代わりになるような正確さはありません。 こんな洋館あるんだなぁ、と何となく眺めていただければと思います。 青枠白背景の「↑ダウンロード↑」ボタンを押すとダウンロードが開始されます。 PNGファイルで2480X3508ピクセルとちょっと大きめですので、ダウンロード環境にはご注意を。 300dpiでA4用紙サイズとなります。

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まんじゅう化した洋館をまだ紹介しきれていないのですが、写真が入手できましたら、随時追加していきたいと考えています。